私の妻はよく家を掃除しています。隙間時間があればクイックルワイパー片手に床を拭いています。
いつもはそんな妻の姿を見て、私も何か家事をやろうと仕事を見つけてやっています。
今日はふとその妻の姿を思い出し、「なぜ、よく掃除をしてくれるのだろう」と考えてみました。もともと妻は喘息もちで、埃が大敵というのもあるでしょう。しかし、それだけであれば、私の部屋まで掃除してくれる理由にはなりません。きっと(本人には確認していませんが)、私たちの生活をより良くしたいという思いがあるのではないでしょうか。このことに気付いたとき、私は恥ずかしくなりました。
私は「妻が家事をしているときは自分も家事をする」と自分ルールを決めていました。そして、家事をする自分を誇らしく感じていました。しかし、そこには一般的な男性と比べて家事をしているという厭らしい優越感がありました。
妻は私たちの生活を良くしようと家事をしてくれている。このことに気付くと、今までの自分を恥じるとともに、「妻のために何かしたい」という気持ちが私の心の中に生まれてきました。
早速私は掃除や明日のお弁当の準備など、できる家事を始めました。私の心の中にはとても暖かい気持ちがあり、喜びを感じながら家事をすることができました。
ここから学んだことは、人に親切にしてもらったら、「なぜ?」と一度立ち止まって考えることが大切であるということです。きっと、気付かないところでたくさんの親切を、そして、たくさんの暖かい気持ちを受け取っていると思います。そんな優しさに気付くことができれば、心の中には「優しさを返そう。」という思いが湧いてきます。